検証＃１ デーツは低GI食品って本当？

試合中にデーツを食べるジョコビッチ選手

デーツの優れた栄養源は、これまで健康志向の方や美容家に愛されてきました。
そして最近では「スポーツ」をする方の効率的な栄養補給の食材として人気が出てきています。
その理由に「デーツのGI値」に注目が集まっています。

運動中には主に筋肉に蓄えられたグリコーゲンが分解されてエネルギーとして使われるのでアスリートは「運動中や運動後にグリコーゲンが枯渇しないように、糖を適切に摂取する」ことが重要になります。

GI値が高い食品は、糖は摂取できても一気に血糖値の急上昇を引き起こして、その後血糖値が急激に下がり身体は運動に適していない状態となってしまいます。
この血糖値の乱高下は身体に様々なダメージを与えてしまいます。

逆にGI値が低い食品は、おだやかに糖が取り込まれ、血糖値の上昇もゆるやかになるのでグリコーゲンが枯渇しにくく、ゆっくり持続的に糖が供給されるエネルギーとなりアスリートの持久力を支えます。

アスリートにとって食べ物はパフォーマンスを上げるためにとても大切。
今回のプロジェクトは「デーツでアスリートの皆さんを応援できないか？」という想いからスタートしました。

調査にご協力くださったのは明治大学体育会競走部の園原監督と選手の皆さん、
新潟医療福祉大学陸上競技部駅伝監督の大島さんと選手の皆さん
そしてシンガーソングランナーのSUIさんです。
血糖値測定器を一定期間装着していただきデーツを食べた際の血糖値の上昇・下降を細かく分析したその結果は・・・

検証の結果、デーツは低GI値だった！

GI 値とは、 グリセミック・インデックス（Glycemic Index）の略で食後の血糖値の上昇度を示す指数のことです。このGI値が高い食材を食べると血糖値が急上昇し、GI値が低い食材を食べると血糖値は緩やかに上昇します。
血糖値の急激な上昇はインスリンを過剰に分泌しするため
体への負担が大きく、一方で上昇が緩やかだと、インスリンが正常に分泌されます。

デーツは1回3粒を目安に

調査にご協力いただいた皆さま

検証途中で明治大学体育会競走部の園原監督
選手のみなさん、マネージャーさんからお話を伺いました。

明治大学体育会競走部 園原監督のインタビュー

Q：デーツを知っていましたか？

園原監督：
はい。我々は、箱根駅伝での好成績を目指していたり、日本代表を目指すような学生が日々厳しいトレーニングに励んでいます。
強くなるためには食事をしっかり管理する必要があります。特に長距離選手には貧血になる選手が多く「スーパーフード」といわれる「デーツ」には注目していました。

Q：どんな点で注目をしていたのですか？

園原監督：
スーパーフードと言われるように、豊富なミネラル、特に鉄分を含んでいる点です。
それと糖質が多いのに低ＧＩというところもに注目しました。
更に、選手にとってとても大切な食べる楽しみ、ストレス解消としても良いのではと思いました。

Q：懸念点はありましたか？

園原監督：
はい。糖質が100g当たり73.4gも入っているので、糖質過多になりすぎないか？
本当に低GIで血糖値の急上昇はないのか？という不安はありました。
一般的にドライフルーツや果糖のリスクも言われているので、そこはうまくコントロールする必要があるなと思っていました。

Q：今後デーツをどのように取り入れていきますか？

園原監督：検証結果で1回3～４粒程度なら血糖値の大きな変化はなかったので、1日20粒程度（約100ｇ）はアスリートなら摂取しても良いと思います。
まずは日常的なカジュアルな間食として、不足がちなミネラル補給、貧血対策、ストレス解消としてうまく取り入れて行こうと思います。

更にですが、デーツに豊富な果糖（フルクトース）はエネルギーのバックアップ機能として今とても注目されています。
フルクトースとグルコースの併用摂取が枯渇したグリコーゲン合成を促進し持久力の改善に効果があるという研究論文もあります。
ここは我々もしっかり研究して、より効果が上がる方法を見つけて行きます。

豊富なミネラルだけでなく果糖（フルクトース）にもアスリートは注目 ！！

【検証してみて日興フーズからのコメント】

今回の実験でもう１つ判ったことが血糖値と体の関係について。
血糖値の変化の頻度が低く差も小さいほうが、集中力・気分・睡眠・食欲の抑制にも良いという事を体感出来たことです。
是非、アスリートの皆さんに低GI値のデーツを上手く取り入れていただいて、パフォーマンスアップを目指して欲しいです。応援しています！！

デーツはカラダが喜ぶ栄養がたくさん！