マンゴー、パパイヤ、ドラゴンフルーツなどのトロピカルフルーツは、原則輸入禁止されているのをご存じですか?
実は多くのトロピカルフルーツは植物防疫法により輸入することができません。それは、フルーツと一緒に、日本の生態系を壊す恐れのある害虫も入ってくる可能性があるからです。
『蒸熱処理 (Vapor Heat Treatment)』は、果実に付いた害虫の卵・幼虫などを薬品を使わずに、蒸気と熱の力で新鮮な果実に悪影響を与えない範囲内で、害虫を殺滅させる安全・安心な装置です。
VHT処理とは、生鮮果実の中心温度が規定温度になるまで、飽和蒸気を用いて温度を上げて消毒します。果実によって温度・湿度及び処理時間を設定し、青果実の品質を保持しつつ、新鮮な果実に悪影響を与えないように害虫を殺滅させます。
日本のお店で見かけるトロピカルフルーツの多くが、この処理を行い、植物検疫基準を満たした“条件付き輸入果物“として解禁されています。
VHTは薬品を使わず、皆さんに安心して輸入果物を召し上がって頂くために必要な設備です。