社員インタビュー

日興フーズの熱い想いPart2

2022年で入社3年目の若公さん。実は、元々日興フーズが創業した頃に働いていたメンバーでもあり、縁あって出戻ってきたそうです。

「今は、企画マーケティング部に配属しつつ、管理部も兼任しています」

  離れている間は何をされていたのですか?

「新卒の頃から、ずっと貿易関係の仕事でした。日興フーズを離れ11年ほど勤めた輸入商社では物流を担当してました。商社とは言っても結構地味な業務で、お客様と顔を合わせることはなく、書類と睨めっこする日々だったんです。書類ではなく人を介する仕事がしたいと思う気持ちがかなり強まっていましたね」

大学では中国語を専攻し、輸入商社では物流部署を任されていた若公さん。ある時日興フーズの新商品を見せてもらった際、

「ものすごく楽しそうだなって、思いました(笑)。当然、時間が経っているからというのもあるのですが、最初にいた頃とはやはり大きく変わっていました。昔、私がいた頃から、もちろんフルーツを扱っていたのですが、マンゴーとライチだけでした。ところが、買ったこともないドラゴンフルーツなどを扱うようになっていたので驚きましたね」

  ちなみに、楽しそうと思ったのは具体的にどういう点ですか?

「先ほどお話ししたドランゴフルーツのように、一般的ではなかったフルーツに力を入れて認知度を上げていくところです。日興フーズの広げたいという気持ちの強さを感じられましたし、愛も十分に伝わってきました。だから、私もまだ日本市場には出回っていないけれど、良いもの、美味しいもの、面白いものを発掘して商品化させたくなったのです。そう思ったタイミングで、これから生鮮食品だけではなく加工食品も扱いたいという社長の意向とお誘いを受けて、11年ぶりに出戻りさせていただきました」

2022年春現在、日興フーズでは19名のスタッフが在籍しています。企画マーケティング部だけでも大変そうですが、管理部もされているとなるとかなり多忙を極めそうです。

  今は何に一番力を注いでいますか?

「干し芋とデーツです。各商品のパッケージデザインから携わっています」

と、デザイナーの如く話をしていますが、若公さんはデザインスキルを培ってきた経験は皆無だそうです。それでも、写真や包装紙の見え方一つで、お客様が商品に対するイメージが変わるため、パッケージへの強いこだわりが垣間見えます。このことに関しては、デザイナー目線ではなく一人の消費者目線に立ってディレクションできるのが強みかもしれません。ときにはパソコン越しで見る画像だけでは判断がつかないという理由で、商品の写真撮影現場にも足を運びます。そこで、構図に対し”良い意味での素人意見”を言うこともあるそうです。

「事務所で見るデータだけの情報と、実際の目で見る立体的な視覚情報では雲泥の差があります。前者では良い閃きが生まれませんが、クリエイターたちが集まると、自然と良いアイディアが浮かんできます。ですので、感染状況を鑑みながら可能な限りは商品化に至るまでのフロー全てに携わりたいと考えています」

干し芋を例に挙げると、実際にパッケージを変えてから売れ行きが大きく変わった「金の干し芋」。さらに若公さんに商品のこだわりポイントを訊くと、例えば「OIMOドルチェ」という商品。女性が持ち運んでもオシャレだと思えるか、という部分を重要視したそう。干し芋自体は昔からある商品ですが、今風なデザインに新調し、カバンに入れても窮屈にならない工夫を施したとか。

女性目線らしい、ナイスアイディア。 

  先ほど、感染状況と話が出ましたが、2020年から一番変わった点はなんでしょう?

「やはり大きな影響は物流ですね。その中でも特に船。元々その業界にいたからよく分かるのですが、とにかくスケジュールが乱れています。以前までは、規則正しい期間で運搬していたのですが、感染者が増加すればその分、運ばれてきたコンテナをさばく人手が足りなくなります。密にならないように、人員を采配しなければならないのでどうしても運搬スピードが下がってしまいます」

1つの国で1日でも遅れれば、他国にも影響が及びます。生ものでなければ、保存期間などを気にする必要はありませんが、日興フーズはフルーツを扱う会社。2週間前に出荷されたものと先週出荷されたものが同日に届くこともしばしばあったとか。当然古い方から売らなければなりませんが、品質を保つ難しさを痛感しているとのこと。

「安く売れれば良い、というわけにもいきませんから──頭を抱えます」

  では一方で、良かった点はありましたか?

「健康意識が高まったように感じます。以前に比べて外食する機会が減った分、家で食べるものに対しては少しくらい贅沢しようかなという消費者心理が働いているのかな、と。実際に、スーパー全体の売上も伸びています。基本的にはフルーツも皆さん、小売店で買って家で食べるでしょうから、そういう意味では一概に悪いとは言い切れませんね」

  今後、会社に貢献していきたいことはなんですか?

「現在好評を頂いているデーツみたいな商品を探していきたいですね。デザインのお仕事にも携わるようになったので、今度は全て自分で発掘して、商品化に伴うデザインも任せていただき、店頭に並んで、お客様に喜んでもらうまでのフローを全部体現したいです。日興フーズに入社して感じたのは、まだまだ世の中広いんだな、ということ。今、簡単に世界中の情報を得られるのに、意外と知らないフルーツも多いんです。最初、自分で見つけるのは無理かもしれないと思っていましたが、可能性を感じられたので、早く形にしていきたいです」

嬉々とした表情を浮かべながら話す若公さん。心から楽しんでいる様子が窺えます。人を通じてコミュニケーションを取る楽しさだけではなく、今はフルーツを通じて取引先や消費者と関われることも多々あります。

時々、デーツを初めて食べたというお客様から、お客様お問い合わせセンターに電話があるそう。クレームかと思いきや、むしろ逆で、エールやどこで購入できるかを聞きたいためにかけてくれるとのこと。やりがいを感じる瞬間についても嬉しそうに語る若公さんが、次にどんな新商品に手掛けるのか、目が離せません。

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